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『安全作業』に必要な厳しい指導通訳

群馬県での企業面接中に、一本の電話が。 企業様から高所作業に関する指導の通訳依頼が入りその日に愛知県へ向かった。

新たな技術を習う実習生のため、高所作業に関する法定講習の通訳を行った。

分厚いテキストに書かれている専門用語を、わかりやすく伝えなければ彼らには伝わらない。 また頭の中で理解しても、すぐ忘れてしまうため、実際に起きた事例や安全帯の装着など、私自身のヒマラヤ登山経験、他社での同種の通訳経験も含めて、びっちりと通訳を行った。

安全帯は個々の体に合わせてしっかりとバンドを締める必要がある。 墜落した時でも装着器具の性能がしっかり作用し、安全に働くためである。

初めて触る安全帯。 見たことはあるらしいが・・・ 実際に手に取ってその名称を覚え、なぜこの装置を着用するのか・・・日本の法律の内容も含めての指導。

必死に覚えようとする彼らに何度も頭の中に刷り込む、『安全のため』の一言。 実際に作業するうえで安易に考えてしまうと、取り返しのつかないことに繋がる恐れがある。 最初の指導の際、いかに彼らの頭と体と心に強く安全意識を植え付けることができるかが、ポイントである。

背後のベルト確認は必ず友人に見てもらい、ヨジレがないか? 声をかけて確認

自分たちで、安全帯を確実に装着(誰が見てもOKといえる)ができるまで指導は続く。

毎年、ネパールでは同様な装置を使って多くの労働者が高所作業に携わっている。 しかし多くの事故が起きている現状がある。 しっかりと指導できる者も少なく、個々の安全意識が低いために、事故が多発している。 実習を行う彼らには絶対に事故を起こさないよう、厳しい指導となった。

 

 

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