企業が求める“本人の姿が見える面接
ネパール人学生の面接事情について
ネパールには1,000校を超える日本語学校が存在し、日本での就労や留学を目指す若者が日々日本語を学んでいる。2019年に特定技能制度が始まって以降、日本で働くことを希望する学生はさらに増え、日本語試験(JFT)や技能試験の合格を目指して朝から学校に通う生活が一般化している。
しかし、ネパールの日本語教育や面接対策には、日本企業が期待する「本人の考えや本音を引き出す面接」とは大きく異なる特徴がある。 これが、企業側が面接時に違和感を覚える主な理由となっている。
1.ネパールの面接対策の実情
殆どの日本語学校では、企業面接に向けて以下のような指導が行われている。
• 履歴書の内容をそのまま教える授業(履歴書に書かれた内容をスラスラ言える)
• 想定質問に対する模範解答を提示し、暗記させる授業
• 個々の性格や経験に合わせた指導ではなく、全員に同じ答えを覚えさせる方式
その結果、学生は「模範解答を覚えれば面接に合格できる」と考えるようになり、
自分の言葉で考える習慣が育ちにくい状況が生まれている。
日本語力が十分でない学生ほど、先生が話す難しい日本語の模範解答を丸暗記し、面接では不自然な言い回しや本人らしさのない返答が続く。 企業側が「本音が見えない」「違和感がある」と感じる背景には、この暗記中心の面接対策が何処の学校でも行われている。
2.教育文化の違いが影響
ネパールの学校教育は、暗記中心の学習スタイルが一般的である。 そのため、面接においても“正しい答えを覚えること”が最優先となり、自分の考えを整理して伝える訓練が不足しやすい。
学生自身は意欲が高いが、「楽に合格できる方法=模範解答の暗記」と誤解してしまう。

3.当校の取り組み:暗記ではなく“本人の言葉”を育てる
こうしたネパールの実情を踏まえ、弊社では日本人スタッフを現地に駐在させ、暗記ではなく、自分の言葉で話す力を育てる教育を行っている。 企業面接に進む前に、2週間に1度のペースで3段階にわたり、3名の日本語教師が会話チェックを実施し、以下の基準で学生の本質的なコミュニケーション力を確認している。
<合否判断のポイント>
1. 自分で考えたオリジナルの返答であること
他人と同じ答えではなく、本人の経験や価値観から返答ができているか。
2. 理由を含めて説明できること
単語だけの返答ではなく、「なぜそう思うのか」を自分の言葉で述べられるか。
3. 現状の日本語力で無理なく話せること
難しい表現を暗記するのではなく、習った範囲の日本語で自然に話せるか。
このプロセスにより、暗記した答えではなく、**企業が求める“本人の姿が見える面接”**が実現できると考えている。
4.ネパール人学生を検討している企業様へ
ネパール人学生は日本で働く強い意欲を持っているが、教育文化の違いから、面接では暗記した返答が多くなり、本来の人柄や適性が伝わりにくいことがある。 弊社では、企業が安心して採用できるよう、学生の“本当の力”を引き出す教育と選抜を行っている。 ネパール人材の採用を検討する際には、こうした背景を理解していただくことで、より適切な評価が可能になると考えている。
当校では、ネパールの実情を本音で語っている動画をアップしています。 ぜひネパール人学生を選らぶ際のヒントにしてください。 ➡ こちらをクリック