玉掛試験 日本人と一緒に余裕で合格!
先日、ネパール人実習生の玉掛講習の通訳として、栃木県の教習所に3日間通った。日々の実習の合間を縫っての参加だったが、彼らの成長を間近で見ることができ、とても充実した時間だった。
勉強していると思ったら、今日の夕飯を誰が作るのか真剣に話し合っていた!
講習は日本人向けに行われるため、非常に速いスピードで進行する。通訳者として、そのスピードに合わせて瞬時にネパール語に訳し、実習生たちが理解できるよう努めた。特に印象的だったのは、来日して半月ほどのネパール人も参加していたこと。彼らにとっては、言葉の壁が大きな挑戦だったと思う。
合格証をもらったら、過去に取得しているいろんな合格証も出てきた。 こんなにもすでに取得しているとは。
サポートした実習生たちは、来日して2年以上経ち、日本語力も非常に高い。日々の実習で多くのことを経験し、理解しているため、通訳の必要性はそれほど高くなかった。2日目の最後には学科試験が行われたが、ネパール語の問題がないため、日本語での試験に挑戦。彼らの日本語力を信じての挑戦だったが、30分ほどで試験を終え、無事に合格。
3日目は朝から実技試験のための練習が始まった。教官の指示に一つ一つ頷きながら、声掛けの言葉を理解していく姿が印象的だった。多くの学生が声掛けに苦労する中、ネパール人実習生は普通に指導された内容をこなし、練習を進めていった。最終的に実技試験も無事に合格し、彼らの努力が実を結んだ瞬間を目の当たりにした。
彼らが実習を行う企業での経験や努力が、今回の試験合格に繋がったのだと感じた。合格証を手にした際、彼らのポケットからは他の取得証明書もたくさん出てきて、今回の試験が彼らにとってそれほど難しいものではなかったことが伺えた。
【本音で語るネパールの実状】
改めて通訳者(ネパール人を育成する立場)として伝えたいのは、今回のネパール人実習生は母国で非常に高い日本語力を持つ学生であり、授業にも必ず参加していたということだ。 先生から出された宿題もしっかりとこなし、入国時点でN4級の合格証を持ち、会話力も高かった。
しかし、ネパールではこのような学生は非常に稀であり、今回のブログを読んで「ネパール人が非常に優秀だ」と思わないように注意してほしい。 ネパール人を育成する立場から見ても、他国の学生に比べて学習に対して不真面目なケースが圧倒的に多いのが現実だ。 そのため、1年以上にわたって勉強を続けない限り、他国の学生と同じような会話力を身につけるのは困難い近い。
ネパール人実習生の育成にあたっては、個々の学生の背景や努力をしっかりと見極めることが不可欠だ。 彼らの短所を確実に理解し、適切なサポートの実施、確認ができる日本語学校と繋がることで彼らの日本語力が上達することができる。