BLOG

PJ(パシフィックジャパン)
ネパール×日本 挑戦ブログ

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 教育・指導
  4. 法定講習の取り組み方で大きく変わる3年間の実習生! 

法定講習の取り組み方で大きく変わる3年間の実習生! 

ヒマラヤの国ネパールから、はるばる日本へやってきた実習生。 見るものすべてが新鮮な日本。 3年間にわたり実習を通じて技術を覚え、生活にも慣れていかなければならない。

そのため、実習を行う前の1ヶ月間、研修施設で様々なことを学ぶ。 とくに、お世話になっている組合様では、入国後講習(法定講習)で行われる入管法、労働基準法については必ず私が通訳対応を行うことになっている。

勿論、ネパール出国前の授業の中でも日本の入管法や労働基準法について簡単ではあるが、担当教師より指導を行っている。

法定講習の中で、行政書士や弁護士の先生の話を朝から晩まで通訳するのだが、学生が理解するまで教える】ことになっている。 組合様の長年の経験により、講習内容を学生がしっかりと理解できるまで行うことで、3年間にわたる実習が実になるモノになり、昨今問題となっているトラブルを大幅に軽減できることに繋がるという。

また組合様はこのようにも話す・・・

日本語ができ、通訳業務ができる人は日本にごまんといる! しかし実習生が暮らしてきた国の実情、彼らが生きてきた文化の中で培われたネパールの思考スタイルが分かり、また日本の常識や法律など日本の厳しい決まり事も正しく理解した上で、学生たちに伝えることができる者が通訳を行わなければならない。そして学生が理解できるまで教えることが重要である。という。 組合様では実習生の母国と日本の両方について客観的に見ても十分その能力が備わっていると判断された通訳者だけが法定講習の通訳を任される。

特に、労働法規に関しての講習では、実習生は労働基準法に準じて守られていることを習う。 しかしその法律の趣旨と法律ができた背景の意味をしっかりと理解させないと、企業に対して無理難題の権利ばかり主張する学生を増やす結果を招く。 法律で守られている権利であるが、日本の常識の上でこの法律があることをしっかりと伝え、責任や義務も実習生に付帯されていることを学生に理解させることが重要である。

3年間にわたり実習生の素行が良くなるも悪くなるも、1ヶ月間における入国講習に対して、どこまで真剣に行えるか? ぜひ一度チェックしてみてはいかがだろうか?

 

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


関連記事