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ネパール×日本 挑戦ブログ

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日本語はできてもマネージメントができる人がいない!

【事例】

流暢な日本語を話すネパール側の代表者。 過去に日本に留学経験があったりと・・・いろいろな経歴を持つ。 長期にわたり日本で暮らしていたので、日本の常識(仕事の仕方等)を熟知していると語る。

実際に彼らと契約を結び、これから日本側と一緒に仕事をしていくはずだったが、いざ仕事をし始めると・・・思うように仕事が進まないことに気付く。 計画通りに仕事を進めていく日本側の仕事スタイルに対して、遅々と進まないネパール側の仕事スピードに呆れる。 締め切りに間に合わなかったり、誤字脱字など、いろいろな点でミスが分かり、結局日本側で書類づくりが行われるという事が多いようだ。

日本語ができてもマネージメントできないからこのようなことが起きてしまう。

実務を担当するスタッフがいるのだが、カースト制度の感覚? 上司から言われた仕事だけをゆっくりと行うスタッフばかり。 自分で考えて、どのようにしたら良いか? そんなスタッフしかいないのがネパール人材会社の実情である。 日本側としっかりと対応でき、ネパール側の仕事に対して、しっかりとマネージメントができるスタッフが要れば、このようなことが起きにくいのだが・・・

【背景】

日本語のできる者は自身が社長等の上部の役職となり、日本での仕事経験が全くないスタッフに仕事をさせ、実務を行わない。 また日本語ができても、過去に日本でどんな仕事に就いたのか、どんなアルバイトをしてきたか? ここがポイントである。  オフィスワークの経験が無い者や役職経験が無いまま、ネパールで社長として頑張っても、スタッフは動けない。 スタッフに対してどのように仕事をしていいのか?しっかりと細かい指示を出して、全体を把握しながら仕事を進めることができないので、スタッフも分からないまま待つだけである。 

他国はどうかと言えば・・・多くの代表者が日本で実習生として経験(日本ではどのような人が好まれるか)を積み、母国に帰ってさらに上の学校で学んでから学校の教師、人材会社の代表となっている。 だから仕事のマネージメントができ、どのような人材を育成するのかよく知っている。 日本側からの連絡に対してレスポンスも早く、日本側が知りたい情報を的確に伝えてくる。 ここに見えない大きな差があるのである。

 

 

【ネパール人を正しく知るために・・・】

多くの企業がネパール人を肯定的に思って、採用していただくことは非常にうれしいことである。 しかしプラス面だけを見てネパール人が他国より適していると判断するのは・・・大きな失敗に繋がると思う。 

ネパール人実習生を雇用し成功している企業ほど、むしろ、彼らのマイナス面をしっかりと理解し、どのようにしたらマイナス面を回避できるか?  リスクマネージメントの視点でネパール人実習生を見ている。  リスクマネージメントすることで、自ずと結果はプラスになっていくからだ。

どこの国の実習生もプラス面、マイナス面がある。 トラブルがあるから、直ぐに別の国の実習生だ! と考えがちであるが、先ずはしっかりと国民性、文化を正しく理解し、そしてどのようなマイナス面があるのか? まずは知ることから始め、いろいろな視点で考えながら実践していくことが成功への近道であると確信する。

30年以上にわたりネパールを行き来し、ネパール内で暮らす様々な民族、あらゆる階層のネパール人と接してきた中で、一括りでは言えないネパール人の気質や文化の視点からどのようにすれば日本の文化・慣習に合わせることができるか? これからネパールと繋がりを持とうとする人にとって参考になれることを記載していきたい。

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