月1度の定期会話力チェックを実施
毎月、日本人による3次会話チェックをオンラインで行って各学校ごとのレベルの統一を図っている。
日々、朝から日本語学校で勉強している学生は、日本語検定5級取得後(同等レベル)になると、日本語学校の先生を前にして、1次会話力チェックを受ける。
1次会話チェックに合格した学生は・・・次に日本の常識のクラスを教える先生による2次会話力チェックを受ける。 ※ この時点で挑戦した7割が不合格となる。
2次会話チェックに合格した学生は・・・日本人が行う3次会話チェックを受ける。 今回は現在、実習生として来日した学生にも参加してもらい、実習生が質問者となってネパールで勉強している学生に尋ねる。
N4級を来日前に取得し、普通に話ができる学生が面接官。 どのような質問をするのか? 指示をすべて日本語で伝え、それに合わせて一人ずつ確認を行っていく。 27名が3次会話チェックに挑み合格率は約30%だった。
❖ 高い日本語力が求められる中。彼らの答えを以下の点でチェック
- 自身で考えたオリジナルな返答か?
- 理由も付け加えられた長い返答になっているか?
- 勉強したレベルで使われている言葉で返答できるか?
- 質問が分からない時の対応はどうか?
何故この視点でチェックするのか・・・
面接に合格することだけを目的とする学生は、先生や友達から教えてもらった返答例を使って面接に挑みます。 しかし、自分の考えを自分の言葉で話せない学生は、入国後に何も理解できず、困難に直面することが多いです。N5級レベルでは使わない難しい言葉を使って面接を受ける学生もいますが、これは安易な考えの学生です。このような学生は面接に合格した後、全く勉強しない傾向が強いです(経験則)。
また、相手と会話をした際に「分かったつもり」で安易に返答する学生も多く、これがトラブルの原因に。 相手に自分の意思をしっかりと伝えようと努力する学生を見つけることが重要なんです。
学校によっては日本人が行う面接(3次面接)の合格者数にばらつきが出ることも。 日本語を教える意味、教育指導の質、方法に問題があると推測する。 会話チェックの結果をもとに、改善を行いベトナムの日本語のように計画的に日本語力がしっかりと身についた学生を育成することに繋げたい。
なお、入校しても日本語力がなかなか身につかない学生に対して、学校側としても最大限のサポートをするが、学生自身が【なまけ】【不真面目】なものに対しては、勉強途中でも辞めてもらっている。
私たちは日本語力(会話力含む)を先ず高めた学生を育成し、日本の常識が分かる学生を育成する2つの目的で指導をしている。 企業面接の時点でも日本語でしっかりと面接ができる学生を準備することに心がけている。
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