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玉掛け講習、今回も全員合格!!

入国して約半年、企業様からの意向でネパール人実習生が玉掛け講習に挑んだ。 私自身、何度も玉掛講習の通訳として参加しているので、彼らにとって試験の難しさ、理解しにくさがよく分かる。 それを踏まえた上で、今回も通訳を行い、5人全員が玉掛け試験に合格した。

規定の講習時間に対して、私が苦手とする力学を含む知識や法令等、玉掛けに試験に必要な教養を朝から晩までみっちりと3日間かけて勉強。 そのあと、日本語で声掛けを行う実技試験が待っている。

全て日本語で行われる講習を、彼らに分かり易いネパール語に変えて通訳を行わなければならない。 警察の通訳のように大変である。 ゆっくりと通訳している余裕はないのだ。 規定時間に終えていかなければ、講義が未終了となり受験資格をもらう事すらできない。

講習中、何度も企業様や組合様から連絡が入る度、講習が終わるまで対応できない旨を伝えなければならなかった。

ネパールでは、クレーンを使った作業が殆どないため、玉掛けを使った作業も皆無に等しい。 ワイヤーをフックにかけて釣り上げるだけ!と、彼らは安易に作業内容を考えてしまうようだ。 安全に作業を行うための講習のため、学生に対して時には叱り、しっかりと頭と体に知識と技術を身につけさせなければならない。

全講義を終え、無事、筆記試験と実技試験を終え、参加者5名全員合格することができた。 涙が出る。

改めて思うが、玉掛講習を受けるにあたり、ネパールの学生が玉掛講習で必要な力学等の勉強をネパールで行ってきているのか? そこが合格への大きなハードルである。 ネパール語で書かれた専門用語ですら彼らには理解できないのが実情だ。 日本人が誰でも取れるような感覚で玉掛試験に合格すると思いがちであるが、彼らには正直容易ではないと思う。

 

 

 

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