本音で語るネパールの実情!(6)企業様読んでください!
ネパール人実習生が来日するには・・・ネパール雇用省が大きく関与する。
日本のイミグレーションより、実習生の認定書(COE)がネパール側に届くと、いろいろなプロセスを経て、最終的にネパール雇用省の許可を得て出国となる。
2023年6月頃から、ネパール雇用省では一部のネパールの送り出し機関が不正を行っているという情報を掴み、日本へ実習生を送っている各送り出し機関の調査がスタートした。 過去の実績も含めて現在も調査が行われている中、10月初旬、調査の一部が発表された。
【不正疑惑とは・・・】
ネパール人実習生のもとに認定書が届くと、学生たちはネパール日本語協会が実施する日本語検定を受け、合格しなければならない。 日本へ行くための日本語力が十分か? 確認をとるためである。 他国には無い制度でらしい。 そこで合格すると合格証が発行され、それを雇用省に提出して、海外へ出るための許可証が発行される・・・・ のだが、一部の送り出し機関は役人に賄賂を払って不合格者を合格にしたり、試験そのものを受けさせず、偽の合格証を作成して雇用省に提出をしていたという。
雇用省は、事実を認めた企業や疑惑のある企業をリストにして発表し、ネパールのメディア等でこの件を大きくとりだたされ、事業停止・調査が今も続いた。
このたび、2023年10月1日、雇用省は第1弾として、不正を行ったまたは疑いがある14の人材会社のリストを発表。 その後さらに対象は広がり、24社の人材会社に対して業務の一部停止・調査が続いた。
特定技能や実習生の派遣を大々的に行っていた送り出し機関も含まれ、それに伴って繋がっていた組合様も困惑した。 不正を行った送り出し機関は休眠状態だった送り出し機関を買い取り、別法人で人材を送り出し始めた。
どうして、このようなことが起きたのか? とても気になるところである。 また今後、ネパールの送り出し機関と繋がる際には、あらゆることを想定して契約をされることが大事だと考えていただきたい。
【追記】
2023年12月8日 現在、通達でリストに掲載された14社の送り出し機関の中で、雇用省が不正疑惑で一時的に停止していた送り出し機関においては、試験を実施しているネパール日本語協会からの証言等により不正していないことが証明され、通常の営業が再開された。