採用の成功は、入国前に決まっている。
外国人採用で失敗する会社と成功する会社の違いって何だと思いますか? 私は33年以上ネパールで日本語教育と人材育成をやっていますが、はっきり言います。
採用面接だけで人を選んでいる会社は失敗する確率がけっこう高いです。
なぜか。
あたり前ですが、人は30分や1時間の面接では分からないからです。
誰でも面接の時は良い顔をします。 でも本当に知りたいのは・・・・
- この人は毎日勉強するのか?
- この人は約束を守るのか?
- この人は注意されたら直すのか?
- この人は報告できるのか? ですよね。
だから私たちは面接だけで人を判断しません。
学校への出席状況を確認します。
しかも現地任せではありません。 日本側から毎日、出席確認を行っているんです。
なぜかというと・・・
学校に毎日来られない人が、日本の会社では毎日来られるようになると思いますか? 休む理由も連絡しないことも多々あります。 また先生が欠席をごまかしていることも普通にあります。 だから日本から直接ビデオ通話で、学生ひとり一人の顔を見ながら出席状況確認をしているんです。
さらに
三段階(2人の日本語先生と日本人)の面接
企業面接に挑める学生かどうか見極めているんです。 日本語力だけではなく・・・
- 学習態度
- 協調性
- 責任感
- 受け答え
- 成長意欲
- 指示通りに理解行動 まで確認してるんです。
私たちが見極めているのは、「今どれだけ日本語ができるか」ではありません。
「この人は日本で成長する人材なのか」を見ています。

毎日のテスト実施と結果確認
私は昔から思っているんです。 彼らが良く口にする 「頑張っています」 という言葉ほど曖昧なものはありません。 大事なのは結果です。
昨日より点数が上がっているのか。 理解できているのか。 復習しているのか。 数字を見れば分かります。
だから私たちは日々のテストデータをしっかりと確認しながら教育しているんです。
それから、
常識クラスの実施
これは多くの送り出し機関、教育機関と違う部分かもしれません。
私たちは過去に来日した学生が起こしたトラブルをひとつひとつ改善するために常識クラスを行って、評価試験を設けて、理解の確認を数値で判断しているんです。 テストで落ちる学生は再履修やキャンセルにもなります。
来日後に問題になるのは日本語だけではありません。 むしろ日本語以外の問題のほうが多いかもしれません。
例えば、
- 挨拶ができない。
- 時間を守れない。
- 報告しない。
- メッセージを送っても返事をしない
- 安全ルールを守らない。
- 自己判断で行動する。
- 専門用語を教えない。
- だらだらと仕事をする。
- ネパールと同じ感覚で仕事をする。
- アパートでの生活ルールを守らない。
こういうことです。 どれだけ日本語が上手でも、これでは会社で評価されません。 だから私たちは日本語だけではなく、人として当たり前のことを教育しています。
そして企業の面接に合格した後も終わりではありません。
ここが重要です。
多くの学校や送り出し機関は学生が企業面接に合格したら安心します。理由は簡単。 送り出したら終わりの支援だからです。
でも私たちは違います。 本当の勝負はそこからです。 企業面接に合格した後も、2週間ごとに会話力のチェックを行っています。
日々の日本語レベルがが落ちていないか。 チェックをするたびに、質問内容を少しずつ難しくし、しっかりと返答ができるか? チェックをしているんです。
だから私はよく言うんです。私たちは人材を紹介している会社ではありません。 企業で評価される人材を育成している会社です。
- 出席確認。
- 三段階による面接。
- 日々のテスト。
- 過去のトラブルから学ぶ常識教育。
- 面接合格後の継続指導。
- 入国前までに日本語試験N4級取得(100%)
- 来日した学生を日本でサポートを実施
これだけ手間をかける理由は一つです。 企業が求めているのは人数ではないからです。 企業が求めているのは、安心して任せられる人材。 長く働く人材。 成長する人材です。
ネパール人採用の成功は、日本に来てから始まるのではありません。実はネパールにいる時から始まっているのです。
現場で使えない日本語教育は、企業にとって採用コストの無駄です。
そして、その部分に10年間本気で取り組んできたのが私たちが常に思っていることです。
この記事へのコメントはありません。