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面接合格はゴールではなく、真の選抜の始まりである

◆ネパール人材育成の現場で起きた、ひとつの決断の物語

五年前からネパール人実習生を受け入れてくださる企業様を訪問している。 今回、その企業様で再募集となった学生の面接が行われた。 数か月前、同企業では三名の面接が実施され、合格者が決まった。 学生らは合格後、ネパールの日本語学校にて毎朝六時からN4級レベルの日本語学習を続けてきた。  しかし、そのうちの1名が理由を作って休むことが増え、問いただした結果、虚偽の申告をしていたことが判明した。 二度の注意を経て、最終的に退学処分にした。 当校では、決められたルールを守れない学生を日本へ送ることはしない。 面接合格者であっても、惜しむことなくキャンセルする。 なぜならば、この程度の段階で問題を起こす学生が日本に来れば、より大きなトラブルへ発展することが明白だからである。

客観的な判断のもと、その学生はキャンセルとなり、チャンスを欲しいと願ったが、その要望には応えなかった。 今回の面接にて補充として新たに1名が合格した。 日本語力だけでなく、面接中のしぐさ、姿勢、反応、細部に至るまで観察し、学生の本質を見抜こうとする。 企業様も私たちも、緊張感の走る瞬間である。 厳しい審査を経て選ばれた1名は、これからさらに本格的な学習に入る。 日本語学校では、学生の能力に合わせたカリキュラムが組まれ、来年日本へ渡航する頃にはどれほど成長しているか、企業様とともに楽しみにしている。

◆起業家に伝えたい「ネパール人材の本質」

ネパール人材は、単に「日本語ができるかどうか」で判断してはならない。  大切なのは、継続力、誠実さ、生活態度、そして日本社会で働くための常識も必要である。  その本質を見抜くためには、面接後の数か月の学習態度こそが最も重要である。

今回のキャンセルは、企業にとって損失ではなく、むしろ「未来のトラブルを未然に防いだ成功」である。  そして補充で選ばれた学生は、厳しい審査を通過した「本当に伸びる人材」である。

◆ネパール人材を求める起業家へ

ネパールには日本を目指す若者が多い。しかし、その熱意は玉石混交である。  だからこそ、  “面接合格=採用決定”ではなく、“面接合格=本当の選抜の始まり”  という視点が不可欠である。

私たちは、企業様と同じく中長期的視点で人材を育てる。  学生の素行、学習態度、誠実さを見極め、問題があれば迷わずキャンセルする。  その厳しさこそが、企業様の安心につながり、学生の未来を守る。

来年、日本に到着する頃、彼らは大きく成長しているはずである。  その成長を企業様とともに見届けることが、私たちの使命である。

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