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他国の比べてネパール人は日本語習得が早い?

このような言葉を話される方が結構多い。

ネパール人は日本語習得が早いと聞いた とのことで、御社と繋がりたい! 】 どこで、どのような方から聞いたのだろうか?  ネパール人を評価してくれることは大変ありがたいのだが・・・。

では、実際の所はどうだろうか?  本音でお伝えしたい。

ネパール語は日本語と同じ言語部類に属するらしい。 ※言語専門家によると。  実際に発音も非常に似ているし、文の校正も日本語とそっくり。 簡単に言えば語彙を覚え、日本語の語順のように話せば、彼らと話すことができる。

では、日本にやってくるネパール人が実際に早く日本語を話すことができるか? というと、疑問符が付く。 確かに日本語を流暢に話すネパール人も多いが、他国に比べれば圧倒的に少ないのが実情だ。

ほとんどのネパール人学生は日本語を習うために、非常に時間がかかっていると思う。 例えばN4級を取得するには1年以上の期間がかっている。 8か月程度でN4級の日本語を取得するベトナム人やインドネシア人と比べれば、その結果はすぐにわかると思う。

インターネット上でも多くのサイトにてネパール人は日本語習得率が他国に比べて早い! と記載されている。 文法がまったく異なる他国(ベトナム・インドネシア)よりも・・・文法が同じネパール語の方が一見早く日本語の習得が早いと思われているが、実際の所はどうだろうか?

答えは・・・ 明白。 言葉を覚える速さは決して早くない。 何故かというと・・・ネパール人は勉強する習慣がまったく身についていない! という事だから。

殆どのネパールの学生が勉強する時間は1時間~2時間が限度である。 他国の学生のようにホステルに宿泊し、勉強することができないのがネパールである。 一部の学校では他国同様にホステルに泊まりながら勉強しているらしいが、基本的にネパールでは朝6時前後からクラスが始まり、2時間程度勉強して自宅に帰るパターンが圧倒的に占める。 家で宿題や復習をするように先生から指示されるが、実際は行っていない状況である。

しっかりと日々勉強をしているならば、他国同様に短期間で日本語習得ができ、それなりの結果が出るのだが、それが見られないのは勉強していないのだから。

ネパールから日本を目指す学生は99%以上と言っていいほど、日本での就労を目的としている。 彼らは日本の面接に合格することだけを目標に日本語を学ぶのだ。 だから学校に通い2時間程度、勉強しているつもり。 もともと彼らには勉強をするという習慣が身についていないので、復習等も行わないのが通常である。

ちなに、小社では日々、最低でも4時間以上の勉強を行う環境を強制的に作り出している。 勉強を行わない学生はどんどんと辞めてもらい、強い意志で勉強する学生だけが残るようなシステムの中で日本語を勉強している。 このようにしないと日本語が話せる学生が育たないのがネパールである。

 

ネパールと30年にわたり関わってきた経験から、ネパール人材を選ぶ際に気づきにくいポイントを記載中。

 

ネパール人材育成センターの取り組み

  1. 毎日、宿題を課せ、翌日に確認(スタッフと、日本人が確認)
  2. 毎日確認テストを実施
  3. 毎月、日本人がネパールに出向き、N5級、N4級レベルの試験を実施
  4. 試験の成績を貼り出し、現状を理解させる
  5. 日本語学習が苦手な学生には、可能な限りサポート
  6. サポートでも対応できない学生と判断された場合、しっかりと説明をして退校
  7. 企業面接に合格しても、会話力等の向上が見えない場合、不許可として新たな学生の選抜

ここまでしないと、しっかりと勉強しないのがネパールの実情である。

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