ネパール人実習生でも技能資格は取れる?
建設業で実習を積む学生たちに、玉掛け技能資格や高所作業の技能資格を取ってもらうことを考えている企業様は多いのではないだろうか? 実際、これらの資格を取得し、更なる技術アップを図ることは可能である。
しかし、今回改めて各技能講習の通訳者として立ち会い、色々な注意すべき点があったのでお伝えする。
ネパール人実習生のほとんどが・・・
技能講習で学ぶ基礎の物理(力学・電気)を母国で学んだことが無いという事実。 また試験問題はネパール語で出題されるが、問題に表記される言葉がまったく分からず、解くことができないということ。
試験言語を英語に選択しても、分からない単語ばかりで試験が成り立たない。
一生懸命実習を頑張るネパール人学生であるが、日本の技能講習で習う程度の基礎学力が無いため、技能資格を取得させる際には、その点をしっかりと理解して実習生の国を選ぶのが大事である。
日々の講義が終わり、急いでアパートに戻ってから力学などを中心に、ネパールでは習ったことの無い学問をテキスト見ながら翻訳・通訳を行い、実習生に理解してもらうように努めた。
結果、全員合格することができたが・・・数日間でテキストの内容を理解するまで教えることは非常に大変である。
彼らにもいろいろな資格を取得して、更なる技術を身につけてもらおうと考えて、実習生を選んだにもかかわらず・・・・ 母国の教育水準も考えて実習生の国を選ぶのはとても大事なことであるのではないだろうか?
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