面接で全員がウソをつく質問があります!
「共同生活できますか?」
この質問。外国人採用の面接でよく企業様が尋ねます。 そして驚くことに、100%の学生が「できます」と答えます。
当然です。 日本へ行きたい人が、「できません」と言うはずがありません。
でも私は逆に聞きたい。 その答えを聞いて、なぜ安心できるんですか? 共同生活ができる人は、「できます」と言います。 共同生活ができない人も、「できます」と言います。 だったらその質問で何が分かるのでしょうか。
実際にアパート内でトラブルを起こす学生は、面接のときから「共同生活が苦手です」とは言いません。 むしろ面接では優秀に見えることすらあります。
そしてネパール人材の場合、日本人が知らないもう一つの問題があります。 それは彼らの生活に根差したヒンズー教の文化です。
ネパールには長い歴史の中で形成されてきたカーストという社会的背景があります。 もちろん現在のネパールでは法律上の差別は禁止されています。 若者たちも昔に比べれば意識は大きく変わっています。
しかし家庭環境や育った地域によっては、価値観として根強く残っている事があります。
例えば共同生活の中で、掃除をする。 ゴミを捨てる。 洗い物をする。 共有スペースを片付ける。日本人なら「みんなで平等にやろう」 と考えます。 ところが一部の学生の中には、無意識に「自分がやる仕事ではない」と考える人がいます。 そして下位カースト出身者や年下の者に指示ばかりする。 自分は手を動かさない。 実際にこうしたトラブルが起きることがあります。
日本人から見れば、信じられない話です。 なぜ掃除を一緒にやらないのか。 なぜ自分だけ指示を出しているのか。 理解できません。でも本人に悪気があるわけではない。 彼らにとっては、子供の頃から見てきた当たり前の価値観だからです。
だから私は言いたい。 共同生活で問題になるのは、日本語能力ではありません。N3かN2かでもありません。 学生がどんな家庭で育ったのか。 どんな価値観を持っているのか。 どのように他人と接するのか。
そこなんです。
私たちは面接で「共同生活できますか」という質問だけで判断しません。 そんなことでは何も分からないからです。 普段の出席状況を見る。 先生への態度を見る。 仲間との関係を見る。 掃除への取り組みを見る。 トラブルが起きたときの反応を見る。 注意された後の改善を見る。
その学生を常日頃から見続けているから分かることがあります。
外国人採用で失敗する企業と成功する企業の差は、国籍ではありません。 日本語レベルでもありません。 面接の答えでもありません。
学生がどんな価値観を持ち、どんな行動を普段しているのか。 そこを見抜けるかどうかです。
私たちは33年以上ネパールを行き来し、ネパール人に日本語教育を続ける中で、日本人には見えないネパール人材の特性や文化的背景も含めて見てきました。
だから単に日本語が話せる学生ではなく、日本企業での共同生活や職場文化に適応できる可能性の高い人材を選び、育て、送り出すことを目的としています。
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