日本の給料制度、ネパール人からみれば搾取だらけに!
日本の給料システムって、ネパールの人からすると本当に未知の世界なんですよ。
日本人なら当たり前に知っている制度でも、彼らの人生の中では一度も聞いたことがないと言っても過言ではないんです。 だから、給料を渡した瞬間に「これは何ですか?」「なんでこんなにたくさん引かれるんですか?」と質問が止まらなくなるんです。
企業側は「なんでこんな基本的なことを知らないんだろう」と思うかもしれませんが、そもそもネパールには“税金の制度そのものが存在しない”のですよね。
私自身、今までに多くのネパール人と接してきて、本当にたくさんのトラブルを経験してきました。 だからこそ、そのようなトラブルに合わないよう、お伝えしているんですよ。
◆ 圧倒的に尋ねられる質問と、なぜ混乱するのか?
- 年金
ネパールでは、公務員以外は年金がありません。 毎月2〜3万円も引かれると「なんでこんなに取られるの?」となってしまうんです。 彼らの感覚では、給料=手取り なんですよ。 さらに、「自分は日本に長く住むわけじゃないのに、なんで払わないといけないの?」 という疑問も強いです。
日本の年金には外国人に対して、“脱退一時金”という仕組みがあるんですが、事前に帰国後に一部が戻ることも事細かく説明しないと納得しづらいんですよね。
- 健康保険
ネパールには健康保険がないので、病院に行ったら全額自己負担が当たり前。 だから、病気もしていないのに毎月お金を払うことに強い違和感を持ちます。
日本に来るネパール人は若い学生ばかり。ほとんど病院に行かないので、「使ってないのに払うのはおかしい」という気持ちが強いんです。 なお、日本の健康保険は、3割負担で治療が受けられる。高額療養費制度で上限が決まっている。 など、メリットが多いんですが、そこまで理解ができていないんです。
- 住民税(2年目から発生)
これが一番大きなトラブル! 初年度は住民税がかからないので、2年目になると、新たな支払い項目が増え、急に手取りが減るんです。 彼らからすると、「同じ仕事なのに給料が減った。おかしい」 となるわけです。 さらに、住民税は“前年の所得に対して課税される”という仕組みも理解しづらいんです。
そしてもうひとつ、もし彼らが帰国する場合になった際、帰国前に1年分をまとめて払う必要があるんですが、これが本当に大きな混乱を生むんです。 「もう日本を離れるのに、なんで払わないといけないの?」 という不満が出やすいんですよね。
- 給料明細
日本人でも読みにくい給料明細。 ネパール人からすると、ほぼ暗号に見えるでしょう。 企業によって給料明細のフォームが違うので、友人同士で比べて「自分の明細にはこの項目がない。給料が抜かれているんじゃないか」と誤解が広がりやすいんです。
そしてもうひとつ大事な点が、最終的な手取りが思ったより少なく見えることへの不満が本当に多いんです。 控除の仕組みを知らないので、「こんなに働いたのに、なんでこんな金額なの?」 と感じてしまうんですよね。
さらに、深夜手当や残業代の計算方法、社会保険の加入条件なども企業によって違うので、余計に混乱しまうんです。
- 有給休暇
制度と取得条件そのものを知らない人が圧倒的に多いです。 特に秋のネパールの祭り(ダサイン・ティハール)の時期になると、一斉に有給を申請して、現場は大混乱になります。
ネパールでは「休みたいときに休む」という文化。 「事前に相談する」という感覚がありません。 突然「来週から休みます」と言ってくることもあります。
- 給料の手渡し希望
ネパールでは手渡しが普通なので、日本でも手渡しを希望する人が多いです。 ただ、裏には①複数の企業で働いている ②労働時間を超えて働いている ③税務署に知られたくない など、違法な働き方が隠れていることもあります。 企業が手渡しに応じると、後で必ず問題になりますし、企業側が摘発されるリスクもありますので、銀行振込にされてリスクを無くしていただく方がベストです。
◆ じゃあ、企業はどうすればいいのか?
ネパール語+やさしい日本語で説明資料を作り、給料制度の基本を、最初にまとめて説明しておくことで、彼らのマシンガンのような質問の半分は消えます。
- 年金とは何か、脱退一時金の仕組み
- 健康保険のメリット
- 住民税は2年目から発生する理由と2年目から支払いがあること。
- 給料明細の読み方
- 控除の種類(社会保険・税金)
- 有給休暇のルール
- 給料は銀行振込が原則
- 企業側が「困ったらここに相談してね」という窓口を作るだけでも、誤解が減ると思いますよ。
ネパール人は悪気があるわけじゃないんです。 ただ、日本の制度をあまりにも知らないだけなんです。 ここで紹介していることは、私自身が過去に本当に多くのトラブルを経験してきたからことで、「最初に説明する」「誤解を防ぐ」「制度を理解してもらう」「理解するまで教える」というリスクマネジメントの視点で常に取り組んでいることなんです。
ちゃんと説明すれば、ほとんどの人は理解しますし、説明してくれる企業には深い信頼を寄せるでしょう。
“見えない現実”を知ることは、企業にとって最大のメリット
ネパール人材は、気質の良くて正しく育成すれば、長く働き続ける人材になると思うんです。 ただ、そのためには、 企業自身がネパールの実態を理解し、適切な選抜と育成を行う仕組みを通じて来た学生が欠かせないんです。
企業が知らない“盲点”を知ることこそ、 ネパール人材採用の成功への近道だと思うんです。 こうした視点を持っていただくだけで、ネパール人の採用と活用はもっと安定していくはずですよ~
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